渡邊三省氏のこと2012年05月04日 23時06分07秒

渡邊三省氏は新潟の郷土史家である。明治39年小千谷の生まれ。氏の代表作『正伝直江兼続』を参考にさせて頂き、拙著『直江兼続』を上梓したため、2009年にお送りしたところ、震える手で書いたとおぼしき葉書が送られてきた。その件は以前に書いた。
100歳を超える歴史家が昨年秋に亡くなっていたことを知った。
氏は素敵な置き土産を残していってくれた。名著『本庄氏と色部氏』が戎光祥出版から復刊されたのだ。古書で所持していて、すでに多大な恩恵を蒙ってはいたが、これを機会に新版を最初から繙いてみたいと思う。新版にはカバーに本庄繁長の遺品がカラー写真で掲載されているのも魅力だ。
つつしんでご冥福をお祈りいたします。